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展示会の後にやるべきこと:来場後の数日間の過ごし方
展示会への来場を確かな成果につなげる方法を解説します。メモの見直し、学んだことの整理と共有、次回開催への参加判断、過去の展示会の記録づくりまで紹介します。
展示会が終わり、足は痛く、かばんはパンフレットでいっぱい。実はこの時点で、多くの来場者が出張の価値の大部分を失ってしまいます。メモは読み返されないまま放置され、細かな記憶は数日で薄れていくからです。展示会後の1週間で数時間だけ集中して振り返れば、来場の経験を実際に使える知識に変えられます。
展示会後の数日間が大切な理由
展示会の会期中は、短い時間で大量の情報に触れます。数日もたつと個々の会話の記憶はあいまいになり、興味を持ったブース同士の区別もつきにくくなります。記憶が新しいうちに短く振り返っておけば、来場の価値を保てます。
また、学んだことをどう生かすかを決めるのも展示会後の数日間です。どのアイデアを掘り下げるか、どの疑問を追いかけるか、そしてその展示会を来年の予定に入れるべきかを判断します。
1〜2日以内:メモを見直す
まずはすべてに目を通す
最初に、すべてのメモを最初から最後まで読み通します。まだ分類はせず、ただ読むだけで構いません。来場の全体像がよみがえり、共通するパターンにも気づきやすくなります。
抜けている情報を補う
読みながら、覚えているのに書き留めていなかった情報を書き足します。製品名、出展者のひと言、後から思いついた比較などです。はっきりしない点には印を付け、後で確認できるようにしておきます。
パンフレットとメモを照らし合わせる
持ち帰ったパンフレットやカタログを見直し、メモや目標に関係するものだけを残します。それ以外はリサイクルに回しましょう。量が少ないほうが、ずっと活用しやすくなります。
最初の1週間以内:学んだことを整理する
メモをテーマ別にまとめる
気づいたことを、目標に合わせたいくつかのグループに分けます。たとえば次のような分け方です。
- 新しい製品や技術
- 詳しく検討する価値のあるサプライヤーやソリューション
- 市場のトレンドと変化
- 話題になった規制、規格、認証
- 自分の仕事やチームに生かせるアイデア
- まだ解決していない疑問
同じ条件で比べる
同じニーズに対して複数の選択肢を見てきた場合は、横に並べて比較します。シンプルな比較表が役立ちます。
| 出展者 | 製品・ソリューション | 強み | 懸念点 | 次の一手 |
|---|---|---|---|---|
| 出展者A | … | … | … | … |
| 出展者B | … | … | … | … |
各行に「次の一手」を書くと、さらに検討する、様子を見る、見送る、のいずれかを決めざるを得なくなります。
目標と照らし合わせる
展示会の前に立てた目標を振り返り、それぞれについて次の点を書き留めます。
- 達成できたか、一部だけか、達成できなかったか
- 何を学んだか
- 次回は何を変えるか
数分で済む作業ですが、次の展示会を計画するときにとても役立ちます。
短いまとめを書く
報告を求められていなくても、1ページのまとめを書いておく価値はあります。考えを整理する助けになり、後から見返す材料にもなります。
役に立つまとめには、次の内容を入れます。
- 展示会の名称、会期、開催都市
- 目標と、その達成度
- 学んだことのうち特に重要な3〜5点
- 未解決の疑問と、予定しているフォローアップ
- 展示会全体についての評価
チームで働いているなら、まとめを同僚と共有しましょう。パンフレットの束よりも、わかりやすい1ページのほうがずっと役に立ちます。
未解決の疑問をフォローアップする
展示会では、答えが出ないまま残る疑問もあります。技術的な細部、価格表、出展者が送ると約束した資料などです。短いリストを作り、お互いの記憶が新しいうちに、最初の1〜2週間で順に片付けていきましょう。
リストは実用的にまとめます。
- 必要なもの
- 入手先(ウェブサイト、ダウンロードした資料、追加の問い合わせなど)
- 対応する予定日
次回開催への参加を決める
展示会直後の数日間は、また参加するかどうかを決めるのに最適な時期です。印象がはっきりしていて、展示会が期待どおりだったかもわかっています。
自分に問いかけたいこと
- 展示会は自分の目標に合っていたか
- 出展者は十分に関連性があったか
- 得られたものに対して、時間と費用は妥当だったか
- 別の展示会のほうが目標に合っているのではないか
- 毎回参加すべきか、隔回か、それとも特に必要なときだけか
判断を記録する
判断を短い理由とともに1行で書きます。たとえば「来年も参加。1日ではなく2日間にして、5号館を重点的に回る」、あるいは「次回は見送り。春の地方展示会で同じテーマをカバーできる」といった具合です。
また参加するつもりなら、今のうちに次回開催への関心を記録しておきましょう。Fuar では展示会を保存してステータスを設定できるので、次回開催を追いかけ、計画を始める時期にリマインダーを設定できます。
過去の展示会を記録しておく
参加した展示会の記録は、時間がたつほど貴重な計画ツールになります。どの展示会に価値があったか、それぞれで何を学んだか、自分の業界がどう変わってきたかがわかるからです。
展示会ごとに、次の情報を残しておきます。
- 名称、会期、開催都市、会場
- 目標と、その達成度
- メモとまとめ
- 次回開催についての判断
- 実務的な教訓(どのホテルが便利だったか、どの入口が目当てのホールに近かったかなど)
Fuar では過去の展示会がメモやチェックリストと一緒に保存されるので、参加する展示会が増えるにつれて記録が自然に蓄積されていきます。
実務的な教訓ほど忘れやすい
特に役立つメモには、実務的なものが少なくありません。会場まで最も近かったホテルはどこか。朝のセキュリティチェックにどれくらい時間がかかったか。いちばん空いていたのは何日目か。こうした細かな情報は同じ展示会を再訪するときに大きな時間の節約になりますが、翌年には忘れてしまいがちです。
自分用のチェックリストを更新する
今回の展示会で使ったチェックリストを見直しましょう。足りないものはなかったか。不要なものはなかったか。基本のチェックリストを更新しておけば、次の出張はもっとスムーズになります。予備のケーブルを加える、一度も開かなかったノートパソコンを外すといった小さな変更も、年月を重ねれば大きな差になります。
まとめ
展示会への来場が本当にどれだけの価値をもたらすかは、終わった後の数日間で決まります。1〜2日以内にメモを見直し、最初の1週間で学んだことを整理し、短いまとめを書き、未解決の疑問をフォローアップして、次回開催への参加を決めましょう。参加した展示会ごとにシンプルな記録を残しておけば、数年後にはそれが、自分の業界で重要な展示会を見極めるための自分だけのガイドになります。